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院長日記

中川清志院長の歯を守るための言いたい放題⑤

今回は仮の歯の話からでしたね。

仮の歯の必要性の是非なのですが、奥歯で特に審美性を要求しなければ、はっきり言っていらないと思われます。
ただ嚙み合わせの高さをあげたりして咬合が変化する場合は、いきなり最終的なセラミックを被せる前に顎の痛みや違和感などが出ないかどうか等のチェックを仮の歯でした方が良いでしょう。

逆に前歯が絡んでくるケースや多数歯の場合は絶対に必要です。歯の形や大きさ、嚙み合わせの高さや顔貌との調和等を診るからです。数か月使用するだけなので、ここに大きな費用をかけたくないと思うのは当たり前の心情ですが、歯型を採り技工所に作成してもらうことになるので、残念ながら1歯につき1~2万円程かかってしまうのはやむを得ません。

この金額のばらつきはインプラント本体の部分とそれ以外の部分では違うはずです。ただレジンと言ってプラスチックで仮の歯を作るのですが、非常に丁寧に美しく仕上げる場合は高額になります。綺麗で一見セラミックと区別出来ないくらいの出来栄えになると、満足度は高く、もうこれで完成と思われる方もいらっしゃいます。

特にフルマウスといって、インプラント本体が4~8本入って歯が全部で10~14本になる症例がありますが、歯の数が多いのでそれなりの金額になります。でもこの仮の歯がないと完成した歯のイメージも湧きませんし、完成した歯が気に入らないといったトラブルにもなりかねません。

また何年か経って歯が欠けたりして修理が必要となった場合、数日から1週間程一時的にブリッジを外して預かり修理となりますが、その間仮の歯が無いと歯無しになってしまい日常生活が送れなくなります。
従って大事なことは、大金を支払って作成した仮の歯を歯科医院でしっかり保管してもらうことなので、その確認は必要です。その管理をすることは、インプラント治療を請け負った歯科医院の責任でもあり義務だと思っています。そこにまた管理料とか言って費用が発生するとしたら呆れてものがいえません。模型を保管するだけのことですから。

以上の話をまとめますとこうなります。
奥歯の場合、嚙み合わせを変えない場合は、早くしっかり咬みたいしコストを少しでも抑えたいでしょうから、無しという選択でも構わないでしょう。前歯や多数歯にわたるインプラントブリッジの場合は絶対に必要であるということです。ただ金額が妥当かどうかと仮歯の長期保管についてのチェックはしておかなければなりません。以上の過程を経てやっと最終的に白い歯が入ります。

最終的な歯については、また次回に。

中川清志院長の歯を守るための言いたい放題

中川清志院長の歯を守るための言いたい放題②

中川清志院長の歯を守るための言いたい放題③

中川清志院長の歯を守るための言いたい放題④

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