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奥歯に1本だけ歯がない、費用対効果で見たときにベストな治療方法は?
副院長の中川晋輔です。前回は歯と歯の間に1本だけ歯がない、いわゆる1歯中間欠損と呼ばれる状態について触れました。今回は、1歯中間欠損の中でも奥歯に限局してお話していきたいと思います。
1歯中間欠損の治療法としてはインプラント、ブリッジ、入れ歯があることをお話してきました。その中で今回は下顎の6歳臼歯、いわゆる第一大臼歯の1歯欠損に対して、インプラントもしくはブリッジによる治療を行った場合の費用対効果についてお話していきます。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30677117
これは大阪歯科大学で発表された論文です。この論文は下顎大臼歯の1歯中間欠損に対してインプラントもしくはブリッジによる治療を受けた患者さんの予後を費用対効果で調査しました。対象年齢は50歳以上の患者さんとなっていました。
この研究で調べた結果、インプラント治療を受けた患者さんのQOL得点(患者さんの満足度得点)はブリッジ治療を受けた患者さんと比べて高い結果となりました。さらに、30年に及ぶ患者さんが負担したであろう推計費用に関しては、インプラント治療を受けた患者さんの方が少ない結果となりました。
下顎の奥歯に対するインプラント治療は、治療を受ける際にかかる費用負担は患者さんに大きいですが、長い目で見た時には治療後のトラブルが少なく、費用対効果は高い治療とこの論文から言えるのではないかと思います。もちろん、インプラント治療には骨が必要なので、全ての症例に対してインプラント治療が適応できる訳ではありません。欠損となった奥歯についてCTを活用して精査したうえで、インプラント治療の適応について決めることが長期的に安定する上で重要と考えています。