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1本だけ歯がない…見た目も気になるそんな時
副院長の中川晋輔です。前回は接着ブリッジと従来型ブリッジの15年後の結果を基にお話しました。今回は歯と歯の間に1本だけ歯がない、いわゆる1歯中間欠損と呼ばれる状態について触れていきたいと思います。
1歯中間欠損の治療法としてはインプラント、ブリッジ、入れ歯があります。その中で今回は歯がない部分の両隣にある歯は神経がある歯の場合でインプラントもしくはブリッジによる治療を行った場合の予後についてお話していきます。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34864137
僕が在籍していた医局の論文を活用してお話していきます。この論文は1歯中間欠損に対してインプラントもしくはブリッジによる治療を受けた患者さんの予後を調査しました。治療に必要な歯の本数が1本かつ、ブリッジの土台となる歯は神経がある歯を対象にしています。
この研究で調べた結果、インプラントの両隣の歯もしくはブリッジの土台となった歯をうしなってしまうリスクとして、「インプラントではなく従来型ブリッジによる治療をしたこと」「被せ物の材質がセラミックであること」「歯周ポケットが深いこと」が挙げられました。
土台となる歯の歯周病に対する治療をしっかりと行うことは勿論のことですが、見た目を気にし過ぎて安易にセラミックによる従来型ブリッジを行ってしまうと土台となる歯をうしなってしまうリスクが高い、ということがこの論文から言えると思います。セラミックによるブリッジを行うのであれば、インプラント治療を検討した方が、数年先のトラブルが少ない可能性があります。それぞれの歯についてしっかりと精査したうえで、1歯中間欠損に対する治療法を決めることが重要と考えています。