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ブリッジはたくさん削らないといけないのか?

副院長の中川晋輔です。前回はインプラントとブリッジの6年後を基にお話しました。実はブリッジの中にも接着ブリッジと従来型ブリッジの2種類があります。今回はそれらについて触れていきたいと思います。
インプラントは良い治療ですが、外科手術への恐怖心や金銭的事情等から断念される患者さんも多いと思います。でも、取り外し式の入れ歯は嫌だし…ということでブリッジを選択する患者さんもこれまた多いと思います。ブリッジは土台となる歯を削る必要があるのがデメリットですが、削る量を少なくする接着ブリッジという治療法もあります。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30878520/

僕も共著者として名前があるこの論文を活用してお話していきます。この論文はブリッジによる治療を受けた患者さんの15年後を調査しました。治療に必要な歯の本数が1本で接着ブリッジか従来型ブリッジによる治療を受けた方を対象にしています。15年後の生存率(=ブリッジが口の中に残存している)は接着ブリッジで66.5%、従来型ブリッジで61.6%でした。土台となる歯を多く削ればブリッジが安定するという訳ではなかったのです。

https://www.hotetsu.com/s/doc/bridge_guideline2017.pdf

接着ブリッジにはガイドラインがあります。治療を行う際はガイドラインに基づくことが重要だと考えます。また、ガイドラインに載っていない詳細な条件、例えばお口の中全体のかみ合わせがどうなっているか、土台となる歯の状態や歯周病、むし歯のリスク、歯ぎしりの有無などを総合的に診査・診断した上で治療することが重要だと思います。

副院長/歯科医師/博士(歯学)


SHINSUKE NAKAGAWA D.D.S/Ph.D

経歴

岡山大学歯学部卒。同大学院を修了後、同大学病院で助教に就任。学生教育にも携わりながら、補綴歯科治療とインプラント治療を軸に臨床を行い、日本補綴歯科学会認定医取得を皮切りに日本口腔インプラント学会専修医、日本補綴歯科学会専門医を取得。同病院のデンタルインプラントセンターをはじめ、大学病院内での様々な臨床現場に携わった。
詳しい略歴は、「スタッフ紹介」をご覧ください。

専門・監修分野

かぶせ物や義歯を始めとした補綴歯科治療、インプラントに加えて根管・歯周治療、咬合・矯正の診断もレントゲン検査と3Dスキャナー等を基に行っています。

メッセージ

「可能な限り歯を保存して、自分の歯で一生咬めるように」を軸に、写真やスキャナーを基に見やすく、分かりやすい説明を心掛けています。患者さんに選択肢を提示した上で説明・相談しながら、治療法について一緒に考えていけたらと思っています。

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